投稿・寄稿記事
会長通信
|
平成15年10月18日(土)、第2回の藩校サミットが会津若松で開催された。湯島聖堂で行われた第1回に比べて、参加の藩校関係者も藩主の後裔も数を増している。
この日は、県立会津大学の講堂を会場に、藩校の精神をいかに継承し、地域の文化発展に生かしていくか、というテーマで、それぞれの活動の実情を報告、将来の展望などを述べ合った。
戦後58年経ち、ここへ来てようやく“古き良きもの”を見直す気運が興ったのだろう。当事者たちの熱気は一方ならぬものがあった。あたかも江戸開府400年の節目に当ったことも、会の勢いを盛り上げた。
報告、討論の後、宣言文を採択して幕となる。夜は、東山温泉に場所を移し、名物の田楽、馬刺し、茸汁などの珍味のご馳走、ホスト役の会津藩主後裔松平保定[もちさだ]氏は、もてなしに大童であった。
翌19日(日)は、抜けるような晴天の下、復元された藩校日新館で、釈菜(せきさい=孔子の祭)が行われた。式典は孔子の故郷の曲阜[きょくふ]のやり方を模し、中国式の服装、儀礼に倣ったもの。館主の髙木厚保氏の物心両面の尽力は並大抵ではない。一同、古雅な世界にしばし浸った次第。
午後は、飯盛山、鶴ヶ城、松平家廟所など、松平氏自から案内して下さり、一日の清遊を満喫して帰京した。
| 道德衰亡奸詐興 | 道徳衰亡して奸詐興る |
| 此時有作豈無能 | 此の時なす有るはあに無能ならんや |
| 須思往昔藩黌義 | 須らく思うべし往昔藩黌の義 |
| 温故知新必見徴 | 温故知新必ず徴を見ん |
(第二句は、杜牧の「清時味有るは是れ無能」の句をもじったもの。)
| 日新館裡語先賢 | 日新館裡先賢を語り |
| 藩祖廟頭思往年 | 藩祖廟頭往年を思う |
| 気霽風和古城路 | 気霽れ風和らぐ古城の路 |
| 公孫東道小春天 | 公孫東道す小春の天 |
(「東道」は、道案内の意。)


Copyright © 2010 全日本漢詩連盟
All Rights Reserved.