投稿・寄稿記事
会長通信
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4月27日(火)、このほど開通した直行便で、成田から杭州へ飛んだ。翌28日(水)、浙江大学において「日本の漢詩」について講演し、そのあと、地元の杭州の詩社との交流会に臨んだ。
会長は50代の女性、前会長の九十翁は顧問ということで参加、総勢10数名であった。互いの詩を披露しあい、半切に書きそれぞれ揮毫した。私も、前日に西湖の遊覧をして作った詩を一首書いた。
| 浚泥穿路水疏通 | 泥を浚え路を穿ち水疏通す |
| 開拓湖西光景雄 | 湖西を開拓して光景雄なり |
| 須記三朝三太守 | 須らく記すべし三朝の三太守 |
| 蘇翁白傅又楊公 | 蘇翁白傅[ふ]又楊公 |
今度西湖へ行って驚いたのは、湖の西の方の人家を取り払い、泥を掘って湖を拡げたことである。湖西の路はそのまま堤になって、「楊公堤」と名づけられた。
楊公とは、明代に杭州太守となった楊孟瑛[ようもうえい]のことで、この度の拡張は明代の旧に復したのであった。なお、詩の後半は、西湖の景観に功績のある唐の白楽天(太子少傅になったので白傅ともいう)、宋の蘇東坡と、明の楊孟瑛の三人の長官を忘れてはいけない、の意。
杭州詩社の方々からも、歓迎の詩を頂いたので、その中から一、二紹介しよう。
| 先生来講学 | 先生来りて講学し |
| 造詣漢詩深 | 漢詩に造詣深し |
| 文化淵源久 | 文化の淵源久しく |
| 交流愜素心 | 交流素心に愜[かな]う |
「漢詩」は、日本人が中国の古典詩(日本人の作も含む)を指して言う言葉で、中国では普通「古詩」という。漢詩といえば漢代の詩の意になるが、ここでは日本流に言ったもの。
なお、頂いた原文は横書きで、しかも中国の略字を用いているので(講は〓、漢は〓)と書く、どうも違和感がある。
| 一衣帯水倍相親 | 一衣帯水倍[ます]ます相い親しむ |
| 中日交流世代頻 | 中日交流世代に頻りなり |
| 雨過天晴花更艶 | 雨過ぎ天晴れ花更に艶 |
| 詩詞研討万年春 | 詩詞研討万年の春 |