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私のお薦めの一首・好きな漢詩
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| 春水滿四澤 夏雲多奇峯 |
| 秋月揚明輝 冬嶺秀孤松 |
この詩を、陶淵明詩「四時[しいじ]」とする見方もあるが、ここでは平仄の状態などから、顧[こ]愷之[がいし]の長編古詩「神情詩[しんじょうし]」の一部分とする見方にしたがった。
神情とは、「いうにいわれぬ趣のあるここち」の意とされるが、これを言語で表現することは、極めて難しいことだと思う。ところがこの詩は、各句が独立して各季節の、そして、四句をもって四時・四季の、それぞれにおける自然・天然を象徴するとともに、その神情を見事に表現すること、あたかも一巻の画巻をみるがごとくである。
私は、この詩に触発され、「漢詩を楽しむ」ための試みの一つとして、風、雨、草木、鳥、水など主題を絞った形での「詠四時」詩の習作を始めたが、この詩は、そのための二つとないお手本であり、かつバイブルでもある。


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