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私のお薦めの一首・好きな漢詩
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| 月横大空千里明 | 月は大空に横って千里明かなり |
| 風搖金波遠有聲 | 風は金波を搖がして遠く声有り |
| 海寂寂兮望茫茫 | 海は寂々たり望みは茫々 |
| 船頭何堪今夜情 | 船頭何んぞ堪えん今夜の情 |
〔解〕
一.月の光りは大空に満ち満ちて、千里の彼方の海までもはっきりと見渡せる。
二.そよ吹く風は、月の光りに照らされ金色に輝く波を搖り動かし、遠くから波の音を運んでくる。
三.海はあくまでも寂しく静かに、船上からの海の眺めは、どこまでも広く遠く果てしない。
四.船のへさきからみる今夜のこの情景は、何とも懐郷の情に耐え難いほどである。
〔説明〕
この詩はもともと絶句ではない。作者の小説「佳人の奇遇」の中の四詩の一つで、七言古詩の最後の四句で、全詩は日本に対する憧憬の情を述べたもの、月夜の吟の題名も、筆者が都合上つけさせてもらったものである。吟じ方は、起句から高音で吟ずるがよい。
〔好きな理由〕
この雄大なる構想は実にすばらしいもので、私はベートーベンの月光の曲にも劣らないと称している。


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