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私のお薦めの一首・好きな漢詩
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八十の高齢にのぼって、唐の李賀(長吉)のこの詩が心を揺さぶります。
| 園中莫種樹 | 園中に樹を種うる莫れ |
| 種樹四時愁 | 樹を種うれば四時愁う |
| 獨睡南牀月 | 独り南牀の月に睡れば |
| 今秋似去秋 | 今秋も去秋に似たり |
20歳にしてすでに心朽たりと嘆じた「鬼才」の深い憂愁に共感を覚えるからです。
鈴木虎雄博士は、いかに「鬼才」の奇を逞しくしようが、聴者は幻惑されず、李白や杜甫の正々たる大道を忘れてならないと注意しています。
李賀が27歳で「白玉楼中の人」となって千年ののち、清の袁杦(随園)は詠んだ。
| 七十猶栽樹 | 七十なほ樹を栽うる |
| 旁人莫笑癡 | 傍人癡を笑う莫れ |
| 古来雖有死 | 古来死ありと雖えども |
| 好在不先知 | 好在先知せず |
70歳になってまだ植樹するのかと、あなた、笑わないでください、昔からみんな死んでしまうが、良い具合に死の予知は誰にもできないのだからね。
袁杦は悠々81歳の生涯を南京郊外の小倉山山荘で「花を抱いて」送った。
二つの詩は、どちらも身にしみてくる。


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