投稿・寄稿記事
随想もろもろ
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題名が一般に使われている「太平洋戦争」でないことに、最初、若干の違和感をもって頁を開きました。
著者、清水浩(雅号、怡荘)氏は自ら詩社を主宰され、「二松詩文」の同人編集委員として投稿詩の添削にあたられており、今年3月には本会の理事に就任された方です。
二松詩文では毎号、氏の作品も拝見できますので、多くの方は既に御存知の事と思います。
陸士最後の卒業で、終戦時には長崎で高射砲隊の小隊長で被爆されたと聞いています。
前史編の満州事変から終戦迄の戦史、更に列伝、戦後編と、律詩、排律、古詩、絶句と、各種詩形を用いて戦史を詠じられています。
膨大な数の中から七言絶句一首を引用させて戴きます。
| 大纛紛紜決議遅 | 大纛[たいとう] 紛紜 議を決すること遅し |
| 捨身敢吐断腸辞 | 捨身 敢えて 吐く断腸の辞 |
| 惻惻玉音回海内 | 惻々たる玉音 海内[かいだい]を回[めぐ]り |
| 貔貅百万枉班師 | 貔休[ひきゅう]百万 枉[ま]げて師を班[かえ]す |
(和訳、語釈も付加されています)
視点は、題名と違って公正で、何故冒頭の書名が選ばれたのか著者にお聞きしたいところです。勿論、人の書く歴史、書かれた時代世相、書いた人によって違ってくることは周知の事、現に幕末以来の歴史が見直されています。


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