特別企画の記録集
インタビューの記録
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─ 若井田さんの漢詩文とのつきあいはどんなものでしたか。
若井田 平成16年12月に「日本語特区」が認定されたあと、東京新聞主催の言葉に関するシンポジウムがあり、石川忠久会長と同席させてもらいました。それ以来、石川先生にはいろいろお世話になっています。(「扶桑風韻」第3号掲載「石川忠久の漢詩講義─小学1年生が漢詩を読んだ」も、世田谷区中丸小学校の講義)
シンポジウムのとき分ったんですが、私は高校時代剣道をやっていまして、剣道部の顧問が石川先生という方だったんです。この先生が石川忠久先生の東大の先輩だったということが分かって、ふしぎなご縁を感じました。この先生も漢文の先生で、いつも漢文をしっかりやらないと剣道は強くならない、とハッパをかけられました。私は以前、高校では数学を教えていましたが、もともと漢文は好きだったので、高校生の頃は一生懸命勉強しました。
─ 高校時代に漢文をしっかり勉強したとは、近頃珍しいですね。
若井田 私は子供が一人いまして、もう成人しましたが、小学生10歳のときに書見台をつくって、正座して子供と向い合って、漢詩を音読みと読み下し文の二通りで朗詠しました。
1年間つづきました。面白かったのは「君に勧む更に尽せ一杯の酒…」という有名な漢詩がありますね、この詩を読んでしばらくしたら、息子が冷蔵庫からリンゴジュースを持ってきまして、私についでくれながら「君に勧む更に尽せ一杯のリンゴジュース」なんて言うんですよ。そんなわけで、漢詩には親しんでいたものですから、「日本語」教科書に入っている30篇の漢詩は、私が選びました。
─ この「日本語教育特区」の歩みは、今後ともきちんと記録しておくと、日本の教育にとって大きな財産になると思います。ここからどんな子供が育ってくるか、楽しみです。