特別企画の記録集
講演会の記録
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大正天皇は、明治29(1895)年、まだ皇太子で満17歳のときに三島中洲(67歳)が東宮侍講となってから漢詩を作り始め、大正6(1917)年迄、約20年間に、1367首の漢詩を作られた。毎週一首以上のペースである。
| 雨余村落午風微 | 雨余の村落 午風微なり |
| 新緑陰中胡蝶飛 | 新緑陰中胡蝶飛ぶ |
| 二様芳香来撲鼻 | 二様の芳香来たって鼻を撲つ |
| 焙茶気雑野薔薇 | 茶を焙る気は雑る 野薔薇に |
これがお作りになった最初の句。雨上がり、新緑の郊外の爽やかな村、そこに二つのよい香りが漂うという、なかなか面白い着想で、王様芸ではない、詩人であることがわかる。