連盟の活動報告
文化祭・漢詩大会の報告
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全国でもとびきり漢詩が盛んな四国では、香川、愛媛、高知、徳島の四県がつどい、四国漢詩大会が行われています。今年は第2回。バラエティに富んだ香川大会の模様が写真と共に、四国漢詩連盟会長の伊藤竹外さんから送られてきました。レポートにあるような充実した大会が、全国各地で開かれるのを期待します。
本年6月8日、玉藻城を望む高松市生涯学習センターにおいて香川、愛媛、高知、徳島各漢詩連盟会員200名が参集して、第2回四国漢詩大会が全日本漢詩連盟、香川県高松市などの後援を得て盛大に開催された。
本大会の広谷青石会長、安井草洲大会委員長の下、斬新な企画、構想によって従来の漢詩大会と異なる内容で漢詩人のみならず、当日協賛の吟詠家、一般観客も十分娯しめる内容であった。
それは指定課題から意表をつき「八島晩秋」「亀城夜雨」「眉山晴嵐」「桂浜秋月」の四題は四国四県の特徴を背景にしたもので、その他の自由題と併せ230余篇投稿せられたものの中から、各県審査員(2名宛)が選んだ優秀作品を「四国八景を歌い舞う」と題して演出した。
先ず舞台正面のホリゾントに優秀作詩文がスライドで寫し出され、ナレーターが作者、作品を詳しく紹介の後、香川県吟詠連盟の優秀吟詠家が伴奏と合わせて吟じ、同じく剣詩舞家による詩舞が舞台一様に繰り広げられる構成吟舞の演出は次々と興趣を盛り上げた。
全日本漢詩連盟会長賞、知事賞、市長賞、四国漢詩連盟会長賞、香川県連盟会長賞の外、わずか8名の発表ではあったが、十分堪能できた。
ついで全日本漢詩連盟創立に伴い、急遽その後援を依頼した、超多忙の石川忠久会長が駆けつけられての講演は「江戸の詩のこころ」と題せられテレビ、ラジオでおなじみの親しみのある豊かな話術と学識をふまえたお話は、聴衆者に多大の共感を与え、本大会はもとより将来の大会構想に重要な意義をもたらす所である。
次に安井委員長ならではの特別企画番組として「中国の古箏と琵琶」の演奏は謝雪梅女史と唐華女史の強弱、緩急、抑揚の技巧をこらした素晴らしい合奏によるもので、幽玄の世界に導いた音楽効果は、斉しく感応したものと思う。
続いて四国四県漢詩連盟会員の懇親会では共に胸襟を開き、明日への夢を語り会う中に第3回四国漢詩大会開催県代表の野中秀鳳氏が、明年6月10日、高知城ホールで開催することを力強く宣言し、共に期待して有意義な本大会を終了した。
思うに、本四国漢詩連盟は昨年愛媛漢詩連盟が推進して結成を見たが、その第1回の大会を時あたかも築城400年を迎えた松山城をテーマとして、広島から駆けつけられた得能滄暢画伯が、入選作20篇を雄渾な画筆で色彩も鮮やかに12メートルのホリゾント一杯に松山城を画く中に、吟詠剣詩舞をアレンジした1時間の構成吟舞は、満堂を圧倒したものである。
今、国民文化祭の中での全国漢詩大会が香川より始まり群馬、鳥取へと受けつがれ、いずれも1000篇以上の投稿詩を得、国、県、市町村の絶大なる後援と推進力によって漢詩文化の花が開こうとしている。
漢詩文学が唐の李白や杜甫などの珠玉の作品とともに、その神髄を承け継いだ日本が、五山文学、儒学を経て江戸後期、明治、大正、昭和へと時代の変遷と共にその衰運を嘆く今日、今新しい光明を見出し、明日への夢を披こうとしている。
吟詠界が戦後、全国的に組織作りに功を奏して大を成した如く、今や漢詩界が全日本漢詩連盟の結成によってその基を礎いたことは、将来への希望と期待が今ほど大きいときはないといえよう。その充実発展を促すものは、組織の拡大と大会の運営方法にあるものと思われる。
明治維新は薩長土の僻地の若い青年たちの活躍によって、成し遂げられた。
ささやかながらも、この南海道から発した詩心が、更に扶桑全国にその餘韻が洽く弘がってゆくことを期待してやまない。
| 雲煜春光山色侵 | 雲は春光に煜きて山色を侵す |
| 暮鐘隠隠感何深 | 暮鐘 隠々 感何ぞ深からん |
| 方今可借魯陽手 | 方に今 借るべし魯陽の手 |
| 景趣未充紅日沈 | 景趣 未だ充たさざるに紅日沈む |
| 誘風坐歩白沙浜 | 風に誘われ坐に歩す白沙の浜 |
| 節入中秋夜色新 | 節は中秋に入って夜色新なり |
| 遥見東瀛清月上 | 遥に見る東瀛 清月の上るを |
| 炯然如鏡照詩心 | 炯然 鏡の如く詩心を照らす |
| 薫風占斷海南傍 | 薫風 占斷す海南の傍ら |
| 倶望虹霓志發揚 | 倶に虹霓を望んで志發揚す |
| 奎運挽回酬喝好 | 奎運 挽回せんとして酬喝好し |
| 詩心磅磚洽扶桑 | 詩心 磅磚して 扶桑に洽し |


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