連盟の活動報告
文化祭・漢詩大会の報告
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去る11月23日、全日本漢詩連盟、四国漢詩連盟、愛媛漢詩連盟、愛媛県県民総合文化祭など主催の下に松山・愛媛県県民文化会館において開催された「全日本漢詩大会」は開会10時には会場1000名が満席となり、終了の5時まで約6時間、感動と興奮の連続の大盛会となった。
開幕前、伊予水軍の「出陣の曲」の太鼓で先ず客席を静め、ドン帳が上るや、舞扇をモチーフとして三道一如の文字を表現し、併せて吟詠詩舞の絢爛たる演出は先ず観客の度肝を抜き、続いて四国の名勝・先哲篇、扶桑の名勝・先哲篇42編の優秀作品が吟詠、剣詩舞、スライドなどによる構成吟舞として舞台一杯に照明、音響、舞台装置と共に尺八、琴、トレーナー、シンセサイザーなどの伴奏によって渾然、躍如として展開する演出に満堂、固唾を呑んで視聴に追われることとなる。
午後の部は式典、受賞式の後、服部承風副会長の審査講評につづいて石川忠久会長の地元松山にちなんだ「子規と漱石の漢詩」の講演は、漢詩文学の深奥を説き、漢詩家でない観客も感銘深く傾聴した。
その後、特別優秀作品、文部科学大臣賞以下11篇を前記の構成企画に更に趣きを加えて華道、居合、書道、阿波踊りなどそれぞれの作品にアレンジした舞台台本の下に演出がつづき、更に画道吟はホリゾント一杯に縦2米横10米の大画布に扶桑名勝の第一たる富士山を、広島から駆けつけられた得能滄暢画伯が彩筆を揮って縦横自在に富山岳、雲影、湖水、樹木、草花などを画き進む中に、愛媛県下各流、各派選抜の吟士30名毎が上手下手に交互に整然と並んで入賞作13編を大合吟で応酬した。
僅か40分で書き終った大富士山の画面の前で県下各流会長の合吟と、客席の全員も一斉に唱和して感動の裡に本大会のフィナーレとなったものである。
思うに本大会が李白、杜甫より受けついだ日本が江戸、明治、大正、昭和、平成の時代を経てきたが、聞き観る味わう立体的舞台芸術の粋を集めた経験は、未曾有のものである。
今後の漢詩作家を育成するには吟詠、剣詩舞家と共に協調し、把握すべきものであることを訴えたかったものであるが、その企画、構想が全国の同志を受け入れた役員、舞台演出など一騎当千の人材が、一年に亘る苦辛の成果であったことに対し、満腔の教意を表す次第である。