連盟の活動報告
『扶桑風韻』の報告
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| 江南四月草芊綿 | 江南[こうなん] 四月[しげつ] 草芊綿[くさせんめん] |
| 遠若靑雲近若煙 | 遠[とお]くは青雲[せいうん]の若[ごと]く 近[ちか]くは煙[けむり]の若[ごと]し |
| 一線唯餘沽酒路 | 一線[いっせん] 唯[ただ]余[あま]す 沽酒[こしゅ]の路[みち] |
| 直從戸外到村廛 | 直[ただ]ちに戸外[こがい]より 村廛[そんてん]に到[いた]る |
全漢詩連会報第9号に17年度の課題詩「風」で優秀作を得られた北口鐵枴氏の「先人の詩をたずねて」に於ての作詩過程を参考にして、謝霊運、謝朓、江淹、淮南小山の詩賦等を繙き、白居易の「草」、「離離原上草・一歳一枯栄・野火燒不盡・春風吹又生・遠方侵古道・晴翆接荒城・又送王孫去・萋萋満別情」を叩き台にして、最初に「四月江南繞路辺・托根無処不芊綿・王孫去後無消息・吹緑東風又一年」の一詩を得ましたが、起承句・「四月江南繞路辺・托根無処不芊綿」では少し説明しすぎの感が否めないので、「四月江南不芊綿」と一句にまとめ、承句に草の姿態を表す句として「遠若青雲近若煙」を得ました。
先人の詩賦には多く王孫と云う語が出て参りますので模倣し転結句を「王孫去後無消息・吹緑東風又一年」と致しましたが、無字の重出も有りこれでは詩として意味をなさないので、路上に立って眺望した状景の句を置くべきと思慮し推敲を重ねておりましたところ子供の頃、遠足やハイキング等でよく出合ったところの村店の景を思い出し「一線唯餘沽酒路・直従戸外到村廛」の句を得て一詩を完成した次第でございます。 以上。