連盟の活動報告
『扶桑風韻』の報告
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| 細雨無聲罩遠山 | 細雨[さいう]声[こえ]無[な]く 遠山[えんざん]を罩[こ]め |
| 籬邊花落一庭閑 | 籬辺[りへん]花[はな]落[お]ちて 一庭[いってい]閑[かん]なり |
| 偏憐寸草勝苔碧 | 偏[ひとえ]に憐[あわれ]む 寸草[すんそう] 苔[こけ]の碧[みどり]なるに勝[まさ]るを |
| 童子莫蹂旬日間 | 童子[どうじ] 蹂[ふ]む莫[な]かれ 旬日[じゅんじつ]の間[かん] |
吟詠教本の中の北条時頼作「春流」、「春流高于岸。細草碧于苔。小院無人到。風来門自開。」の細草、苔よりも碧なりに着目。五言を七言とするため、「常用句法教本」(服部承風編)から下三字に返り点のある用例を参考に「時知寸草勝苔碧」を作る。句頭の二字「時知」は情感が伝わらない虚字との指摘を受ける。
まず「愛看」とするが再考、「憐」は「憐愍」から憐むのイメージが強いが、いつくしむ、めでるの意味があるので、「偏憐」に改め「偏憐寸草勝苔碧」を転句とする。
この美しい春草も伸びれば雑草となって抜き取られる。せめてしばらくの間は子供達が来て踏み荒らさないでほしい。この願いを結句に表わすこととする。しばらくの間は「週日」「旬日」などの語のうち中国語の発音が滑らかな「旬日」を採用、「童子莫蹂旬日間」を結句とする。
結句の韻字「間」の字が属する刪の韻目から、起承で景の描写が可能な韻字「山」「閑」を選んで起句は遠景、承句は近景として「細雨無聲罩遠山。籬邉花落一庭閑。」を作り一首を完成した。